2017年06月12日

ザ・グレンリベット

ザ・グレンリベット。
スコットランドはスペイサイド地方の
シングルモルトウイスキー。

お客さんのY氏がバックボードを指差して
「12年と18年あるけど、味はどうなの?」

「最近品質が落ちるウイスキーが多い中、
クオリティを保っている数少ないウイスキーだと思います」
そう答えたわたし。

かつて、他の蒸留所がこぞって
グレンリベットの名を使用したほど、
その品質の高さには定評があったのです。
その名の無断使用を阻止するかのごとく
我こそはグレンリベットと示したその象徴が
名前の頭に来る「THE」なんですって。
「THE GLENLIVET」

「じゃあ、飲んでみるかな。
ふたつともストレートで」
となりまして、テイスティング大会へ突入。

「12年もなかなかのものですが、
18年と比べられるとかわいそうですね。
この値段でこの味、
18年は特にコスパが優れていると思いますぅ」
わたしの独断の説明にうんうんと頷き、グラスを傾けるY氏。

ちなみに、わたしの店では一部のお客さんが
ボトルキープをしておられます。
Y氏もその一人で、話の流れから察するに、
どうやらキープしたい酒を探してるようです。
そして、

「うん、やっぱこれにする」
と、ボトルキープされたのは、
ザ・グレンリベット12年。

満足げに帰路につくY氏の遠い背中に、
わたしは思わずつぶやき投げます。

俺の話はなんだったんだろ……。

そしてそのときふと、
思い出した出来事が。

これ空いたから次回、同じの入れるね。

そうそう、確かに言ってた。
同じのキープするって。

でも……たぶん忘れてるだろうな。
今日、リベット入れたぐらいだから。

同じのキープするってこと。

ロイヤルハウスホールド

そう……
絶対に忘れてる。

posted by youcoat at 14:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月30日

しばしの別れ

覚悟はしているものの、
毎年この時期はやはり切ないものです。

転勤…。

今年も一人の常連さんが
いなくなってしまいました。

挨拶がてら、来てくださいまして
世話になった人にと
その人の好きな
ボトルを入れて帰っていかれました。

「最後じゃないから」
お客さんはそうおっしゃいますが
まあ、現実なかなか来れないでしょう。
なんせ、遠ぉぉぉぉいもの……。

でもでも、しばしの別れ。
その言葉を信じて待ちましょうぞ。
いつまでもいつまでも。

なんせ、僕には
たっぷりの時間があるのですから。
posted by youcoat at 12:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月16日

ハイボール

彼岸には少し早いが、休みの今日、墓参りに行ってきた。
死んだ親父に教えてやろうと缶のハイボールを買って。
プルトップを開けて手を合わす。
「今、世間でめっちゃ流行ってるんだよ」
手を合わせてそう言ったそのとき、ふとよぎる母親の言葉。

―お父さんによくバーに連れてってもらったよ―

今ブームのように言っているハイボールも、
元をただせばめっちゃ昔からあるスタイルの飲み物。
墓前で偉そうに『流行ってる』って言ったけど

―あほか、そんなもんお前が生まれる前から飲んでるわ―

なんて、たぶん天国で、親父はせせら笑ってるんだろな。
posted by youcoat at 02:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする