ぶどうを摘み始めてから
ワインができるまで
わずか二か月という早さです。
その作り方は
マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬法)
という製法で作られます。
収穫したブドウを除梗・破砕せず
そのまま発酵タンクに入れます。
すると、ぶどうの重みによって
下のぶどうから自然に
果粒がつぶれて液面が上昇し、
発酵が始まります。
発酵が始まると炭酸ガスが発生し
密閉タンクの中はガスで充満します。
そんなタンク内では
酵素によってつぶれていないぶどうの
酵素の働きによってリンゴ酸が分解され、
アミノ酸、コハク酸、
アルコールなどが生成されます。
このときにぶどうの果皮からも成分が浸出し
色が溶けだしていきます。
ボジョレーヌーボーの色が
味に比べて濃いのはそのためです。
そしてなおもタンクの圧力が上がり、
つぶれていないブドウもその圧力でつぶれていきます。
そうして苦みの少ない
フレッシュな味わいのワインが生まれるのです。
発酵期間は温度によって異なりますが
だいたい10日前後というところです。
ボジョレーヌーボーの中で、
ワンランク上のヌーボーに
ボジョレーヴィラージュヌーボーがあります。
ヴィラージュヌーボーは通常のボジョレーに比べ、
果実味が多くて濃厚なのが特徴です。
38のコミューン(地区)から収穫した
ブドウだけを使用します。
これはボジョレー全生産量の
25%を占めています。
ワインの新酒はボジョレーが有名ですが、
何もボジョレーだけではありません。
イタリア、ドイツ、オーストリアなど各国にあります。
日本でも山梨ヌーボーが
解禁日を11月3日になっています。
ちなみに各国の新酒解禁で
一番早いのが10月30日のイタリア。
イタリアでは新酒をヌーボーと言わずノヴェッロと呼びます。
以上、
ボジョレーヌーボーについて
でした。